おっさん社会で働いた感想

今回は前職を振り返って感じた事を話します。

女子高から工業大学という男子9割の学校に進学した私は、何故かこれまた男子9割超の会社に入ってしまいました。何故なら他に内定が出なかったから。

少し特殊な派遣の働き方で、約6年の間に3社派遣で行きました。

開発職の、しかも組込み系なんて女が一割居るか居ないかの世界なので、技術要因の女は常に私一人のおっさん社会でした。

各派遣先での詳細な話は省略するとして、おじさん社会で働いて思った事は、

・「若くて可愛い（「可愛い」が一番びっくりした。尾ひれ付きまくってた）新卒の女の子が来る！」って他部署にまで噂が広まってたらしい。勘弁してくれ

・女子を敬遠するのはおじさんより若手男子

・お喋り大好きなおじさんから仕事教わるのは楽しい

・上司と二人で仕事とか打ち合わせしてると外野がうるさい

・知らない所で「ダリアさんの困り顔そそる」とか言われてる（放っとけ）

学生時代から親子並みに歳の離れたおじさんたちと仲良くしてた（趣味仲間）こともあり、歳の近い女慣れしてない同僚よりも、構ってくるお喋りなおじさんの方が話しやすいし色んなこと相談しやすいんですよね。

一社目でちやほやされすぎて、派遣二社目は若手が口下手な人ばっかりで、すげー仕事しづらかったし、仲良くなれないから仕事教えてくれとか助けてくれが言えなくて、一社目で発症した鬱が悪化しましたね。

 だって私が無言で号泣しながらパソコンと向き合ってて「どこで困ってますか？」の一言もないんですよ。他の人たちはそこそこ仲良くやってるから背後から笑い声とか聞こえてる状況で私は知識不足で仕事が出来ない、会話に割って入ってまで教えてもらう事は憚られる…（何故なら仲良くなれていないから）

いっそ過呼吸でも起こして倒れてしまえば楽になれるかなってずっと思ってました。

「泣いてても誰も助けてくれないよ」って言われたけど、明らかに困ってるんだから、取り纏める立場の人間が問題を刈り取ろうとしなくてどうするって、今にしては思います。ドライな社風だったんでしょうね。

こういう経験をしたからなのか、今でも異性と話すのなら若い人よりおじさんの方が話しやすいです。今のバイト先でも、若い社員よりおじさん達の方が話しかけてくれるし、気にかけてくれるんですよね。多分若い人たちも気にかけてない訳じゃないんだろうけど何て声かけていいか分からないんだろうなと思ってます。

（考察しすぎてこの辺から迷走が始まります）

心底分からないのは、何故「女」ってだけで心理的距離が離れてしまうのか、なんですよね。仲良くしたら「あいつら付き合ってるの？」みたいな噂や冗談のネタにされてしまうのは分かるけど、そんな下らない視線の為に、誰かと仲良くなる機会を自分から捨てるのって勿体ないと私は思います。

何よりそういうことされると、その人の頭の中で「人間としてのダリア」＜「女としてのダリア」の構図が出来ているように感じて、悔しいやら寂しいやらがごちゃまぜになって、私まで相手に苦手意識を抱いてしまいます。

一社目のチーフが私と仲良くしてると外野から「二人きりで打ち合わせするの羨ましい」だの「いつもより楽しそう」だの色々言われてたらしいのだけれど、彼自身は私と考え方が似ていて、そういう話になる度に「ただの人間なんだから普通に話せばいいのにね」と言っていました。彼とは仲良くなり過ぎた結果、娘認定を頂戴しました笑

 私がアセクの可能性を明確に自認したのは婚活をしていた一年くらい前なのですが、「そういう傾向はあるよな」というのは3年以上思っていて、その頃からそういう苦手意識が余計に強くなりました。

これは多分「相手の中に男尊女卑的な発想がある可能性」を私が考え過ぎて、

「人間としての私」＜「女としての私」

という構図を感じ取った時に「この人は女であるという理由で私を下に見ているかもしれない」という猜疑心が働いているんだと思います。自意識過剰ではありますけどね。

これ、こんな風に感じる私がおかしいんでしょうか？

それともアセクに限らず私みたいに性別にこだわらない人は、所謂ヘテロの異性と向き合う時に感じる事なんでしょうか？

…と、書いてるうちに職場の話からだいぶ逸れてしまいました。

書いてるうちに思い出した話もあるので、それはまた別の機会に記事にしますね。

おじさん社会で生きて私が感じているのは、気の良いおじさんは案外居心地が良いって事かもしれません。普通のおじさんは此方が気にする前に「これセクハラになっちゃうかな笑」と言いながら、どこにセクハラ要素があったのか分からないうちに撤退していきます（私が鈍感なのもありますが。）

次の職場で同年代や歳下に対する苦手意識が少しでも薄れる事を祈るばかりです(*˘-˘人)ﾟ.:｡+ﾟ